池松です。日々新しい登録の方がいらっしゃって感謝しています。もともとSNSを使わない方へのツールとしてSubstackを利用しはじめたのですが、どうもtwitterかnoteからのいらっしゃる方が多いようです。これからどうなるのか分かりませんが、他にはない気づきや視点をお届けできればと思ってます。
情報発信学とは、自分の仕事や興味関心のためにSNSを使ってどのように情報発信していくのかを体系的に学ぶことです 。世の中にはインフルエンサーやライターのためのスキルを教えてくれる場所は沢山あるのですが、自分の仕事やゴール戦略のためにどう使うか教えてくれるところはありません。SNSに振り回されたり踊らされたりしないで自分のゴール戦略にあった使い方を教えてくれる所はなかなか無いのです。と言うわけでSNSコーチングをはじめました。おかげさまで好評をいただいています。これからもSNS圏外の方へも役立つ情報をお届けできるように頑張りたいと思っていますのでよろしくおねがいします。
※情報発信学ニュースレターは毎週ほぼ月曜日にEメールでお届けしています。
時間泥棒とは・・・
お金より有限で貴重な資源は「時間」です。情報が大洪水を起こしていて「何をどう調べる」かより「いかに時間を無駄遣いしないか」が大事になっています。「相手の時間を使わせないこと」がビジネスマナーとして大事です。
◆礼儀1.0
相手を重んじる。自分の時間を犠牲にして時間を相手のために使う。直接会う。スーツなど服装をわきまえる。
◆礼儀2.0
相手の時間を奪わないようにする(電話しない、リモートで済むものはリモート)
時間貧乏とは・・・
「時間もったいない病」のことです。時間が貴重だと思うあまりコスパを優先して「本当に大事な時間の使い方」ができなくなっているのに、その状況さえ把握できない。つまり無意識のうちに自我を喪失している状態です。「急がば回れ」ということわざがありますが「時間もったいない病」には届きません。苦言を聞くこともありません。SNSにありがちなフィルターバブル(泡の膜)にくるまれていても給与やフィーは支払われるので生きていけるからです。よって苦言耐性の低下が生じます。このように自己を改善する機能が喪失している状況になると時間を効率的に使っているように感じるのですが、実は時間に支配された自我を喪失した状況になります。
例えばミーティングで「それって難しいですよねぇ」とか「その時間が無くて」って言う人は要注意です。その意味は「私にはそんな無駄な時間はない」とか「そんな価値のない時間はつかえない」と思っているのです。まさに時間を短期的な視点で費用対効果を考えることが常態化しているのがその原因になっています。
この様子は映画「千と千尋の神隠し」のカオナシと似ています。「何者になる」ことを追求するあまりに、自分の時間がなく、自分の軸がなく、自分の顔がない。
・誰かの真似や、誰かの言葉で語り
・際限なく欲望を持ち
・金銭で人の心を買おうとして
・実は心が満たされず寂しい。
※カオナシとは、己の欲のまま大食らい千尋の気を引きたくて偽物の金をばら撒くキャラです。
SNSで陥りがちな貧困サイクルから脱する方法
昭和時代の社畜貧困サイクル
「なんでこうなってるんですか?」
「これっておかしくないですか?」
「余計なことは尋ねるんじゃない。黙って従え」
というのが昭和の会社員の会話でした。自分の頭で考えて多くの質問をする新入社員は上司から煙たがられます。上司が黒といったら白も黒。多様性の語られる現在では考えられないかもしれませんが、社畜と自嘲気味に言われる世界はまだまだ残っています。これが社畜な貧困サイクルです。
現在はこの会社がSNSに置き換わったと考えればどうでしょうか
。
SNSで陥りがちな貧困サイクル
「何者になれ」
「注目されなければ存在しないのと同じ」
「個人の市場価値を高めなさい」
どれも目の前の課題を即解決するためのハウツー本を売るための文句のようです。他人と比較するあまりに自我を喪失してしまう。あなたのゴーストはどこにあるのでしょうか。
映画:千と千尋の中で「自分の顔」⇒「本当の名前」⇒「自分の本当の目的」という構図が描かれていて「自分が本当に大事なものを忘れないで」というメッセージが隠されています。
ハクが千尋の持ち物を千尋に渡した時、そこに書いてある「千尋」という名前を目にして千尋が、「千尋・・・。そうだ。私の本当の名前は、千尋だ。わたし、千になりかけてた」と言ったあとに、豚になったお父さんとお母さんに向かって、「お父さん!お母さん!わたしが絶対に人間に戻してあげるからね!」と叫ぶシーンは、「自分が本当に大事なものを忘れないで」というメッセージになっています。
SNSは脳に一番近いツールです。所詮ツールされどツール。SNSを目的に応じて組み合わせて使うことで、プラットフォームの支配から脱することができます。
フォロワー数や、いいね数という「目に見えるもの」が気になって多くの人が反応してしまうのは現実として受け止めざるを得ませんが、 情報アウトプットの先の本質は見えているでしょうか。無意識のうちにSNSのアルゴリズムに最適化した道を選んでいませんか。SNSの奴隷にならないためには自分の目的とゴール戦略にあったSNSの使い方を覚えることが大事です。
くれぐれも自分を見失わないように自戒をこめて気をつけたいと思います。情報発信学・ニュースレターは、ほぼ毎週月曜日発行を予定してます。ではまた来週お会いしましょう。
第2回SNSシフトLT開催
6月10日(木):20時00分~21時30分(開場15分前)
前半・オンラインLTトークイベント(無料/zoomウェビナー形式)
・オープニングトーク:「鬼フィードバックというSNS道場とは」前田デザイン室・勝てるデザイン(幻冬舎)4刷 前田高志さん+池松
・LT1・木村石鹸・大正13年創業四代目社長 木村祥一郎さん
・LT2・株式会社SmartHR インハウスエディター 大久保志朗さん
・LT3・note株式会社 ユーザーコミュニケーション担当 金子智美さん
・LT4・ キナリ杯超無限優勝・前田デザイン室「鬼フィードバック」1&2執筆・4期メンバー 斎藤ナミ/パン子さん
・エンディングトーク 「決裁者マッチングサービスとSNSは人材採用や新規顧客獲得をどう変えるか?」オンリーストーリー COO 川角健太さん+池松
後半・オンライン交流会(有料/zoom会議室ブレイクアウトルーム形式)
※登壇者や参加者同士の繋がりの場があります
※ZoomとDISCORDを利用しますのでEメールで前半とは別のURLをお送りします
エントリーはコチラからどうぞ。
▼peatixで前回LT動画も見れます。
https://sns-shift2.peatix.com/
【予告編・another narration】2021.6.10 第2回 #SNSシフト LT
池松潤(いけまつ じゅん)
恋愛小説家/ サイボウズ式第2編集部 / 情報発信学 SNSコーチング ※最新情報・メディア・イベントなど詳しくは ⇒ コチラ