池松です。GWいかがお過ごしでしょうか。情報発信学とは、自分の仕事や興味関心のためにSNSを使ってどのように情報発信していくのかを体系的に学ぶことですが、そもそもあなたは自分の名前で検索して自分に関しての情報が出てきますか?
もし何も出てこないようでしたら「時間泥棒」の可能性が高いです。あなたは何も情報アウトプットをしてないのでしょうか。お客さんがあなたに興味を持ったときに「検索してもなにも出てこない」というのは、せっかくあなたに会う前に「あなたのことを知ろうと調べた」けど何もわからなかったという状態です。ということは「会ってから」自己紹介をすることになります。「どんなプロフィールか?」「どんなバイオグラフィなのか?」「学歴・職歴」「最近ハマっている趣味」「興味・関心事項」が予めわかっていれば準備の仕方も変わります。そもそも「時間が貴重な資源」である現代社会に時間の有効活用ができるのです。もしあなたが「ググッても何も出てこない」状態なら、それは時間泥棒と呼んでも間違いないと思います。
テレビ時代は「情報交換しましょう」がビジネス会話で成立していましたが、SNS時代は「誰でも情報発信ができる」ということであり「その情報交換するってなに?」「隠ぺい体質なの?」と言われてもおかしくありません。開示できる情報はどんどん開示していきましょう。それは誰でもが「公開プレゼンテーション」ができるということなのです。例えばnoteは検索(SEO)対策に優れていますので検索すればすぐに出現するようになります。Facebookしかしてないのであればそれは致命的です。Facebookは既存の繋がりには有効なのですが新規顧客との繋がりには向いてません。SNSプラットフォームはそれぞれに特性があって新規の繋がりに有効なものと不向きなものがあるのです。それを書くと長くなるので割愛します。興味のある方は自力で検索して調べてください。
そしてもしこのニュースレターを読んでいて、異業種交流会に参加して人脈を増やそうとしているならお伝えしたいことがあります。新規顧客を探す時間があるなら「何を得意としているか」「私は誰なのか」情報をアウトプットしましょう。その方が確実に成果が出ます。嘘だと思ったあなたはかなりヤバい人です。HPでもブログでもnoteでも構いません。時間泥棒にならないように気を付けましょう。もし心理的に抵抗があるなら、あなたは「効率を無視した謎のビジネスマナー」に取りつかれているかもしれません。
◆礼儀1.0
相手を重んじる。自分の時間を犠牲にして時間を相手のために使う。直接会う。スーツなど服装をわきまえる。
◆礼儀2.0
相手の時間を奪わないようにする(電話しない、リモートで済むものはリモート)
「礼儀1.0」は相手のために自分がいかに時間を使ったかに価値がおかれます。あなたのことを思っていますよとあらわすために時間を使うことがかつては良しとされたのです。年賀状を送る慣習や手土産ゴルフ接待などはその一例ですね。
一方で「礼儀2.0」はいかに相手の時間を奪わないかが重要です。SNSによって情報アウトプットが誰でもできるようになって情報大洪水が起きています。相手に何かを伝える手段が圧倒的に増えたことで、お金や情報よりも「時間」がもっとも希少価値になっているわけです。
仕事相手に会いに行く時は、グーグルで検索して、FacebookやLinkedInでその人について事前に調べて共通の話題を見つけておく。SNSで情報発信しているならそれをチェックしておく。SNS時代の時間の有効活用を徹底することがビジネスに肝要だと思います。
お金より有限で貴重な資源は「時間」です。情報が大洪水を起こしていて「何をどう調べる」かより「いかに時間を無駄遣いしないか」が大事になっています。「相手の時間を使わせないこと」がビジネスマナーとして大事なのです。
これは「相手をないがしろにする」というわけではありません。むしろ相手を重んじるからこそ時間を取らせない工夫がマナーなのです。これを「失礼な!」と思考様式が固定化している人が一番まずいと思います。本質的になぜ失礼なのかを考えずに「失礼だ!」 というオジサンが一番問題なわけです。つまり自分と相手が「大事にしているものが違う」ということを認められずに、自分の「礼儀1.0」をゴリ押ししかできない人になっているのが問題なのです。価値観の多様化に不適合な状態になっていないかいま一度GWに振り返ってみてはいかがでしょうか。
日本はかつての成功体験が捨てられていないことで、いつまでも礼儀マナーをアップデートしようとしない人が多いのを私自身がよく知っています。製品やサービスの質も日本はすでに負けていて家電製品などすべて中国の方が優れていることを見ようとしません。過去の成功体験が捨てれない(アップデートできない古いOSバージョン)だから、こんな日本になったのではないでしょうか。これは40歳代以上の方にお伝えしたいことです。
もちろん礼儀だけがすべての原因ではないのですが「自分自身をアップデートしようとしない」ことと「生き残り続ける硬直化した日本的システム」を重ね合わせると、現代社会の負の側面として腑に落ちるところがありませんか。礼儀という「暗黙知」と「同調圧力」という「空気の塊」があなたの身辺に存在しているならばそれは重症です。時間泥棒の恐れが高いので気をつけてください。乱暴に言い例えてみれば「ハンコ」のように日本企業のシステムをアップデートできない「足かせ」になっているのであれば、こんなに無駄なことはないのですから。
あなたに「相手の時間を使わせるのが失礼」というマナーが辞書に無いのであれば、誰もそれを教えてくれない環境がかなりヤバ目です。身の振り方を見つめなおすことをお勧めします。「自分は大丈夫」と言う方は「検索して大丈夫」かご確認ください。もし黄色信号が出ている方は、まずは自分の成功体験の比率を下げることが重要です。その辺についてのノウハウは長くなるので別の機会に書きたいと思います。
フォロワー数や、いいね数という「目に見えるもの」が気になって多くの人が反応してしまうのは現実として受け止めざるを得ませんが、 情報アウトプットの先の本質は見えているでしょうか。無意識のうちにSNSのアルゴリズムに最適化した道を選んでいませんか。SNSの奴隷にならないためには自分の目的とゴール戦略にあったSNSの使い方を覚えることが大事です。
情報は「情けに報いる」と書きます。
くれぐれも自分を見失わないように自戒をこめて気をつけたいと思います。情報発信学・ニュースレターは、ほぼ毎週月曜日発行を予定してます。ではまた来週お会いしましょう。
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池松潤(いけまつ じゅん)
恋愛小説家/ サイボウズ式第2編集部 / 情報発信学 SNSコーチング ※最新情報・メディア・イベントなど詳しくは ⇒ コチラ